日仏バイリンガル育児を実践中のひろぴです。
11年前にフランス海外県、マルティニーク島出身の夫と国際結婚し、長女6歳&4歳の次女の子育て真っ最中です。
このブログを開設した当初から、娘達の言葉の発達について記録しています。
目指すは、日仏バイリンガル!
今回は、保育園での懇談会で担任の先生とお話したことを記録しています。
こんな疑問を持ったバイリンガル育児実践中の方、ぜひ参考にしたり、一緒に情報共有していきましょう。
・2ヵ国語環境で育つ子供の発達状況を知りたい
日仏バイリンガル、保育園生活は順調?
つい先日、保育園の懇談会がありました。
もうすぐ小学校に入る長女6歳の保育園での様子を担任の先生から聞き、少しずつ成長している様子も見られました。
長女は、8カ月で保育園に入園し、長野に移住するまでの8カ月間を保育園で過ごしました。
1歳6カ月で1つ目の保育園を退園し、移住後3歳2カ月で村の保育園に入園。なので、約1年半は集団生活ではなく家で過ごしました。
正直、8歳からずっと保育園で過ごしていれば日本語の語彙がもっと増えていたかもしれないし、逆をいえばフランス語が母国語になることはなかったかもしれません。
言葉の発達が遅く、生まれ持った性格もありイヤイヤ期は、よく泣いて私もかなりストレスを感じていました。
「もしかしたら、発達障害じゃないの?」と知り合いに指摘されたこともあります。
6歳長女の保育園生活の様子
年長さんになりもうすぐ小学校に入る長女をみていると、他のお友達よりまだまだ自分の気持ちを日本語で表現することが苦手。それでもだいぶ泣くことは減り理解して自分で納得できるようになっていると思います。
担任の先生から聞いた年長の長女6歳の保育園の様子をザっとまとめています↓
・ドッジボールなどのルールを理解するのがちょっと難しい
・願いごとをきくと「競争に勝ちたい!」と。
負けると体全体で悔しさを表現している姿をみました。(負けても次がんばればいいんだよ、と負ける経験もさせる。目標を達成する力をつけさたい)負けると泣く。
・表現することが好き(ダンス、音楽(太鼓)、お絵描き)絵を描くときはお話を作りながら描く。
・「悲しい」の意味はわかっているけど、お友達と同じ気持ちになる共感が出てくるといい(例えば笑いながら、「悲しい?」と聞いたりするので)
・園では日本語、家ではフランス語。絵本の時間が好きで、お昼寝の前の絵本の時間は、一番前で聞いている。
・集中力散漫になるので、保育園では先生の一番目の前の席。(小学校でも継続予定)
・お友達が泣いていると、なぐさめてあげてなんで泣いているか説明してくれる。
・説明していることを理解できてきて、自分の意見も言えるようになってきた。
・次女がよく長女のクラスに遊びにいくらしく、二人でパペットの人形でフランス語でおしゃべりしているらしい。
移住者の多い村なので、保護者も多様性にとんでいる。クラスのお友達のママはフランス語ペラペラで、娘と話す時は、フランス語を話してくれる。このクラスで本当によかったなぁ。田舎だからこそのいい面もある。
近日中に、仏語と日本語の絵本の読み聞かせ回を開く予定です。(保育園の先生方も柔軟に対応してくれます)
娘達を通じて異文化交流ができればいいなぁ。
6カ月前との違いは?
・最近、文字に興味が出てきた。
・聞く力も、去年に比べるとでてきた。(まだ字は読めないけど、妖怪の歌の歌詞を覚えている)
・ごっこ遊びも日本語でできるようになってきた。
懇談会をして感じたことは、
小学校に入ると、がっつり日本語が中心になっていくと思う。3年生くらいまでは学習面で苦労するかもしれません。また様子をみていきたいです。
将来、外国で暮らす可能性もあるので、幼児期からフランス語を強化し母国語になったのは、結果的によかったと今は思っています。ただ、小学校に入ってまた苦労することは確実ですが。
4歳次女の保育園生活の様子
次女のクラスは8人。
給食中、8人がわになって会話しながらごはんを食べるらしい。お友達が次女に「これはフランス語で何ていうの?」とよく聞いているらしい。お友達もフランス語に興味深々。
去年は、わりと一人の世界で遊んでいたけど、段々とお友達ともコミュニーケーションがとれるようになってきているそうです。
日本語の語彙が増えてきた(お友達に「上手じゃん」とかいうらしいけど、家では聞いたことないです💦)
家では、私には、はじめに仏語で言って、私が日本語で返すと日本語で言い直したりします。
まわりの事もできるようになってきている(お着換え、鞄に荷物を入れ替えたり、布団の紐を結んだり)
朝、おむつが濡れない日が一週間くらい続いている(家でのこと)
長女が小学校に入ったら、次女は寂しがるかもしれないです。
日本でバイリンガル育児をすることについて
私自身も外国語大学仏語学科を出ているので、知り合いに国際結婚してフランスに住んでいる知り合いがいたり、言語研究をしている友人がいたりして、「情報を得る」という面では恵まれていると思います。
周りの話を聞いて思うのが「日本でのバイリンガル教育は陸続きの諸外国に比べるとハードルが高い」ということです。
それは、日本人が大多数を占め、大多数の日本人が日本語しか話さない環境だから、というのもあります。
集団生活をはじめると他の日本人の子供達とどうしたって比較されます。
フランスは、他民族国家でルーツも皆それぞれ、数か国語話す子供は普通にいます。国際結婚しフランスで暮らす先輩の話を聞くと、学校の先生も多数言語で育つ子供達に慣れているので、言語の遅れに対しての対応もスムーズな気がします。
まわりの国際結婚家庭をみると、外国人親(外国人の多くはパパ)が日本語を話せると、子供達はパパの言語を理解できるけど話さない、という家庭が多いように感じます。子供も親とのコミュケーションが日本語でできれば、パパの言語を学ぶ意味が見いだせず面倒くさくなってしまう、これはとてももったいないです!
2つ目の言語を話すというのは、子供の将来にとってとても大きな財産になると思っています。2か国語目を話せるだけで、行ける国・やれることの可能性が広がるんです!だから、絶対に継続してフランス語に触れる環境を作ってあげたいです。
外国人夫からみた日本人
学校で過ごす時間が半分以上になり、子供の人格形成にも学校が影響してくるでしょう。
だから、日本の小学校に入ることについて、ちょっとした不安もあります……
「日本人はロボットみたい」
これは、夫だけでなく最近日本で働きはじめたアフリカ人家族も同じことを言っていました。
夫いわく「特に若い男の子は覇気がなくいつも指示まち」だそうです。
1人だけじゃなくて、そういう男の子を何人もみてきた、と。
日本人は人の目を気にする傾向があり、「こうすればいい」と思っていても間違ったらイヤだからやらない、という国民性はあるのかなと思います。
’’みんな前みて前ならえ’’教育、これは輪を乱さない、とも言えるけど逆に自分の考えを押し殺してしまうことにもなります。
仕事のやり方にしても、教えられた通りのやり方以外はやらないし、違うやり方でやってみようとも思わない。
夫は言われたやり方が自分に合わないと、自分なりのやり方でさらに早く作業を終える方法を見つけてやっています。
恐らく「こうやったら何か言われるかも、言われてないからやめておこう」と思うことがなく、人の目を気にしてないから。
ちなみに、フィリピン人数人とも働いたことがあるけど彼らは、こちらが言わなくても率先して手伝ってくれるそうです。
えっと、ちなみフランス人は仕事中なのにウォークマンを聞いて仕事をしていたそうな……(論外)おいおい!
働き方にも国民性は出るんですね。
日本人はきめ細かくてまじめだけど、そのあまりにもはみ出さないまじめさが外国人の夫にとってはちょっと滑稽なのかもしれません。
それが日本の教育のせい、とは言い切れませんけどね。
どこの国の教育にもいい所と悪い所があるけれど、子供達にはロボットにはなってほしくないですね。
来年小学校に入るので、娘達が学校に入ってどう感じるかは分かりませんが、息苦しく感じなければいいなぁと思います。
まとめ
国際結婚といえども、パパとママの子供のバイリンガル教育に対する考え方は「各家庭だいぶ違うよなぁ」と、まわりの国際結婚家庭をみて思います。
2か国語環境で子供をバイリンガルに育てようと思ったら、ある程度の年齢になるまではどうしても日本語の遅れは避けて通れません。
でも、将来のことを考えると、やっぱり日本語以外の言語を自然に身に着けられる環境はとても幸運なことだと思うのです。
外国人親が日本語を話せるから……と2か国語目を学ぶ機会を面倒くさがったらもったいないですね。
来年、小学校に入ったら英語もはじまるので、様子をみながら英語も取り入れていきたいなぁと思っています。
近いうちに、長女のクラスで日本語&フランス語の絵本の読み聞かせ会を開催する予定です。
そして、仏語の継承言語教育を研究しているAちゃんも近々うちに来る予定なので、またそれについても情報共有していきますね~。
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